実はタイトルはダジャレです!笑
コンコンコン誰か来たきつね?
思い出の曲?「ショパン ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2」
2008年 07月 01日 (火) 19:02 | 編集
ショパンのワルツの中では
子犬のワルツと並んで有名な曲です。
レ・シルフィードというバレエ作品として編曲されていたりします。
この曲には思い出がある。
大学二年生の時、大学合唱団の伴奏をしていた。
けれども、長年のブランクと、伴奏初体験という事で
全く上手くいかず、歌い手にずいぶんと迷惑をかけていた。
(もともとの素質も大した事ないんだろうけどね・・・笑)
ピアノをみるのが嫌になるくらい練習して嫌になっても練習していたのだけど、
なかなか求められるレベルにはなれなくてとても辛かった。
周りからは存在価値のない人間と思われているのではないか
と、必要以上にネガティブになっていた。

大学が新歓時期に入り、新入生がたくさん入ってきた。
その中のひとりがピアノが弾けるらしく、
練習が終わった後、多くの団員が見つめる中
ショパンのワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2を弾いた。
華やかなその曲はインパクトがすごくあって
多くの団員が「めっちゃすげえ!」と感心していた。
地味で平易な伴奏曲ですら弾きこなせない自分はとても惨めな気分になった。
(歌い手が歌いやすい伴奏をするのは、曲が地味でも意外に難しい)

その時、ひとつ学年が上の先輩が僕をみながらこう言った
「お前より上手いんじゃね?彼にピアニストやってもらったらいいな」
本人曰く、新入生に気分よく入団してもらうための「気遣い」であったらしいが
僕にはとても堪えた。
彼の得意そうな顔は今でも夢にみる。
(僕は別にその先輩が嫌いではありません。だからこそ、余計に辛いんですね。)

いろいろあったのだけど、周りの人の支援もあって
何とか一年間伴奏をこなす事が出来た。
一年間で弾いた曲はわずかだった。
惨めな思いもたくさんしたが一年続けた事で得たものもたくさんあった。
今は後悔していない。

その後、三年生になったら伴奏をやめたので
伴奏曲以外の自分の弾きたい曲を弾く時間的、精神的余裕が出てきた。
そこで、一年前から自分にとってトラウマになっていた(笑)
ショパン ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
に挑戦した。
聞いた時のインパクトとは裏腹にすぐに弾けた。
内容はともかくそれっぽい形にする事は難しくはなかった。
「なんだ。すぐ弾けるじゃないか」
もし、一年前のあの時「これくらいなんてことないよ!」
と思える余裕が自分にあれば、必要以上に苦しむ事はなかったのかもしれない。

世の中にはいろんなタイプの人間がいるけど、
何か上手くいかないとき、人はものすごくネガティブになる。
他人と比べて自分のできてないところばかりを探して
自分という人間の価値を軽視してしまう。
自分に自信が持てない人、自分に不安を持ったまま一歩を踏み出した人に多い?。
過剰な自信や自己顕示は考えものだけど、
他人と自分を比較する必要はまったくない。隣の芝生は青いのだ。

実は伴奏をやった人の中で、僕が感じている事と全く同じ事を感じ、
同じ先輩に同じ言葉をかけられている人がいた。
その先輩はともかく、世の中には後ろ向きになってしまって苦しんでいる人はたくさんいる。

ある程度歳を重ねると価値観が多様化するし、妥協も覚える。
ひとつの事で苦しむ機会も減ってくる。
それでも、純粋なままひとつの事に心血を注ぐ人もいる。
そういう人の力になれたら、と思う。
自分の存在を認めてもらえるだけで、どれほど楽になるだろう。

人間万事塞翁が馬
後で、振り返ったら何でもない事だったりする。
明るく生きなきゃ損ですね。
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